ふらっと入ったお寺で物思いにふけりながら人生で一番の写真が撮れた日

前回の話はこちらから

 

しばらく進むとダマヤンジー寺院というバガン最大のお寺があったので中に入ってみました。
外から見るとこんな感じに段々になっており、上の方から人の声が聞こえるので上に行けるのかなと思いうろうろするも上に上がる階段が見当たらず・・・
中はこうもりの糞と鳥の糞だらけの通路を歩き回っていたら足の裏も真っ黒になってしまった。
あまりに何回も来るので住み着いている野犬にも警戒されながらぐるりぐるりとまわっていると人がある地点で消えていることに気づいた。
一つ目の階段らしきものを発見して昇ろうとするも途中二階に進むところが壁伝いに30cmの幅を7mくらい歩かなければいけない道。
落ちたら8m位落下してしまうようなところだったためこれ以上進むのは危険と判断し引き返しました。
お腹を壊している人間はこうもネガティブなんです。気分はインディージョーンズである。
そしてまた人が消える地点を捜索していると鉄格子がかかっているところを見つけた。南京錠がかかっているように見えるけれど鍵は外されており上から声が聞こえるので階段を上りました。
その気づきと推理力はエネミーラインの工場地帯のシーンさながら。
昇り切った後はピラミッドのように段々になっていたのよじ登って進んでいくとようやく一番上の階層にたどり着くことができた。
底から見る景色は日本では見たことのない景色ですぐに心を奪われてしまった。
茶色い土の平原が広がり、乾季だからか緑はところどころに生える木くらいで茶色のストゥーパを随所に見ることができるところはここ以外にないかもしれない。(インドとかにはありそうだけど・・・
景色に見惚れ、思うままに写真を撮りました。
本当にこれが現実なのかわからない。そのくらい綺麗で牧歌的な風景と古風な雰囲気が漂いすぎて21世紀なのかもわからなくなるほどでした。
お坊さんも絵になります。
眼下には学生と思われる子供たちがキャッキャしながら車で到着してご飯を食べていた。どうしてこうも海外だとワイワイしているのがうらやましく見えるのだろう。羨ましい・・・
先進国の視点では彼ら彼女たちは決して経済的には裕福とは言えないだろうがとても幸せに見えました。
心が裕福なんだろうなあ。
そう考えると、ミャンマーを含めた発展途上国の中でもさらに後進国と言われる国の人たちとはとても不思議だ。
生活は貧しく、原始的なものなのに対して、世の中にはスマートフォンやノートパソコンなど彼らの技術力では到底作りえないものがこの世の中には存在して彼らはそれを手にするチャンスがあるのだから。
言葉は悪いが中世的な文明とモラルや価値観を持っているイスラム原理主義者が最新鋭の戦闘機や武器を持っているのに感覚が似ていると思う。かつての日本が火縄銃を手にした時のように。
自分の感覚では全くイメージができない。
日本はお世辞にも先進国と言えないような価値観や村社会的な文化が未だ根付いているけれど、高度経済成長期に追いつけ追い越せ精神と世界の投資マネーが多く入ったことによって先進国になることができています。
GDPは今は3位ですがかつては2位にまでのし上がった国、僕らの世代では常に世界の最新の技術によって作られたものが流通して世界においていかれることがなかった。そんな生活を送っていた身には自分が手にすることができ頃にはその技術がものすごく遅れていたり生活がかけ離れていることは考えられない。
そんなことを考えながら仏像にいい時間をありがとうと一礼して寺院を出ました
One Comment

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です