砂と腹痛にまみれながら航空券を買ったよ

前回の話はこちらから

寺院を出ようと降りたら先ほど上の階から見えた少年少女たちが笑顔でキャッキャと昇ってきて覚えたてのミャンマー語の挨拶をしてすこし暖かい気分になった。
日本と同じで男女問わずおどけながら”Hello!!”と言ってくる子や年長者の影に隠れながらこちらの様子をうかがう子、恥ずかしがりながらも挨拶してくる子や目も合わせてくれない子もいて様々で十人十色だなあとおもいました。
自分はこんな小さな歳の頃は年長者や保護者の陰に隠れて様子をうかがう子だった。
文化は違えど行動は似ているなんて人間って面白いなあと思わされながらダマヤンジー寺院を後にしました。
出るときオートレースの日本の中古バスを彼ら彼女らが使っていたのを見て驚きと笑いが入り混じった不思議な気分になりながらまた旅にでることにしました。
地図を見るとこのまま西側に抜けてバスターミナルの方まで行けばぐるーっと周ると帰ってくることができそうだったので地形を覚えるがてら行ってみることにしてみた。
途中ぼこぼこの道やぬかるんだ道を倒れそうになりながらガタガタ/すいーすいーと進んでいくと途中で不釣り合いなくらい高い塔があったので掃除していたおばちゃんに話しかけて聞いてみたりとフットワークが軽くて自分でもびっくりした。
これが悟りを開いた効果・・?
そこは何やらバガンを一望できる塔らしく入場料5000チャットを支払えば入場することができ、朝日や夕日を見るのにはもってこいらしい(おばちゃん談)
ありがとうとお礼をいって日もだいぶ昇ってきたのでホテルに戻ることに。。
スイーっと到着してフロントに入るとうるさかったイギリス人がまだいたのでこれはざまあだなと思って部屋に戻ってかなり砂ほこりだらけになった髪の毛や蝙蝠の糞を踏みまくった足や真っ黒な鼻の孔を念入りに洗ってベッドにダイブした。
なかなか寝付けずスマホで動画でも見ようと試みるもここはミャンマーの田舎町。動画をストリーミングできるほどのネット環境は(当時は)無くてすこし残念でした。
気付いたら2時間くらい寝ていて腹の調子がすこぶる悪い。お腹が痛すぎるので帰りはバスでヤンゴンに戻るのはきつそうだと思い飛行機を調べ始めた。
何やら、外国人とミャンマー人で料金体系が違うらしく、ネットで購入するより街中のチケットショップに行ってミャンマー人に買ってもらうのが最も安く買えるためおすすめとのこと。
記憶をたどってみると朝ぶらぶらした道にいくつか航空会社のチケットオフィスと個人経営の店があったのを思い出したのでうろうろしてみることに。
人生で初めて乗ったけれどバイクはとても便利で小回りがきく。旅の行動範囲が一気に広がるのであちこちに行き放題なのがとても良い。
こんなに自由な旅をしてしまったらもう他の国でタクシーでちまちま移動するのは難しくなりそうなほど。
航空会社のチケットオフィスは鉄格子などがあって少し入りづらく紫外線避けフィルムのおかげで営業中か全くわからなかったため個人経営のお店に行ってみた。
先客の現地人ぽいおっさんがいたのでベンチに座って少し待っていた。日陰とはいえどやはり暑い。バイクに乗っているときは風のおかげで感じなかったけれどこの時の時点で気温は36度くらいに達していた。
少し待ったら自分の番が来たので
K「ヤンゴン行きの飛行機はいくら?」
おっちゃん「日にちによるよ」
K「(こんな何もない田舎町じゃあと2日もいればいいだろう)」
K「2日後の夕方はあいてる?」
おっちゃん「ん〜〜$60だねぇ」
手続き自体はおっさんが電話でやり取りしてくれてリコンファームぽいこともやってくれて最終的にバウチャーを印刷してもらってこれを航空会社に出してと言われた。
何度も時間と日にち、パスポート番号、名前を確認してくれて結構しっかりしているんだなあと感心しました。
途中何度ももっこもこの犬(絶対ミャンマーに生息するのに適していないレベル)が足にまとわりついてきてそのたびにおっさんが追い払っていて何やらコントみたいだった。どうやら自分はバガンの犬に好かれるらしい。
バウチャーをもらったので出ていこうとしたら日本人観光客ぽい男二人組が入ってきて少し挨拶したけれど無愛想だったのですぐに出て行った。(自分も海外で一番信用できない人間は日本人だと理解しているけど悲しい・・)
たった数時間うろうろしただけで砂埃や紫外線で目がやられそうだったのでひとまず近くの売店で水を買うために立ち寄りUV80%と書かれた250%偽物のツルをたたむこともできないレイバンのサングラスを購入(値切って2000チャット)
航空券や貴重品を置くためと日中はもう暑くてうろうろできそうにないため撤退することに・・・
帰ってまたシャワーを浴びて寝ました。
なんだか自分の行動力に驚くばかりである
つづきます!

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