日本の労働ってふつう?
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日本の労働環境はクソだ。日本人は働きすぎている。日本人は休まなすぎ。
と方々で叫んでいるのを長らく聞いていますが、本当に休んでないのでしょうか。
平日の18時くらい の下りの電車なんて朝の通勤ラッシュと同じくらい混んでいます。
それを見ると残業の嵐で休みがとれないと叫んでいる人達がいないのではないかと錯覚するときさえあります。
というわけで日本人は本当に休日を取ってないのかを比較してみようと思います。
祝日について
日本の祝日の数は2016年から山の日(8/11)が増え年間16日となりました。これはタイ・レバノン・韓国と並び世界ランキングでは2位タイとなります。
~以下 祝日一覧~
・元日(1/1)
・成人の日(1/11)
・建国記念日(2/11)
・春分の日(3/20)
・昭和の日(4/29)
・憲法記念日(5/3)
・みどりの日(5/4)
・こどもの日(5/5)
・海の日(7/18)
・山の日(8/11)
・敬老の日(9/19)
・秋分の日(9/22)
・体育の日(10/10)
・文化の日(11/3)
・勤労感謝の日(11/23)
・天皇誕生日(12/23)
こう並べてみると月の前半に集中していますね。6月だけ祝日が無い理由はあるのでしょうか。8月はお盆休みがあるのだから山の日を6月にしてくれればよかったのに
有休休暇について
つづいて有休休暇についてです。いろんなサイトで日本の有給休暇は10日程度といわれていますが、法律では10~20日となっています。
エクスペディアの2016年の調査では年間平均有休付与日数は20日で平均消化日数は12日でした。
60%ですね。なんだよ割と休んでんじゃん。
ちなみに2016年4月から政府は企業に対し5日間の有休消化を義務付けるみたいです。
これで消化率はさらに上がるかもしれませんが、中小企業などは業績がひっ迫する可能性も出てきますね。
政府はおそらく有休取らせて金使わせるようにしたいんでしょうが・・・(浅知恵)
というわけで年間有休消化数を12日とすると25か国中24位となるみたいです。
ワースト2位!
もう働きすぎとは言わせません!なんせ2年連続ワースト2位なんだから!
労働時間について
じゃ、じゃあ労働時間はすっごいよね!なんせめっちゃ働いてるんだもん!って思うかもしれませんが労働時間も先進国ワースト1位の座から陥落しています。
日本の年間労働時間は1980年から下落の一途をたどっています。1980年には2200時間近くだった労働時間は2013年には1735時間になっています。
ちなみにイタリア・アメリカより少ないワースト3位の実力です。
総括
調べてみるとやはりメディアやネットなどで働きすぎだ!!と騒がれているのは誇張されすぎているように感じます。
僕の友人の中には労働法完全無視の邪悪な企業で働いている人もいるので言い切ってはいけないのかもしれません。
しかし、働きすぎだ!労働者の権利を無視している!と騒ぎたてそれを鵜呑みにした若者が労働の意欲を失ってしまうのは悲しく、ただでさえ人手不足の日本の将来をどんどん危ぶめる行為だと思います。
昔はもっと働いていた!
と威張り散らす老害はたしかにいます。
しかし、実際に
労働環境は昔より遥かによくなっています。
そりゃ、人間がより楽をするために技術は進歩しているんだから技術の進歩と共に労働環境も改善していなければ困りますね。なんのための進歩だよって。
ただ働きたくないだけの本音を労働環境が悪いから働きたくないという建前にすり替えすぎるのはいかがなものかと思います。
個人的には労働環境どうこうよりも都心部の過密な企業を23区外とかに分散させることで通勤ラッシュの緩和をすることの方が労働者の精神衛生上よくなるんじゃないかと思います。
ハッキリ言って山手線・埼京線・東西線の混雑は異常です。