【手記?】ミャンマーでお腹壊して絶望していた時の日記が出てきたので晒してみる

昔の死にそうになっている時の切実な日記がでてきたので、加筆修正もせずに晒してみる。以下、日記

2016年5月6日(金)

お腹が痛い。ただただお腹が痛い。昨日やけで食ったカレーが最後のとどめとなった気がする。
お腹が痛くてすぐトイレに行きたくなるのにいっても何もでない。水すら出なくなってきた。
夜中も何度もトイレに起きては出もしないうんこをトライして、腹の痛みのためうずくまる。
早く家に帰りたい。ようやく最終日まで来た。頼むから日本に帰らせてくれ。。
色々調べたけれどコレラや食中毒、もしくはそれよりももっと重い病気で日本に帰れなかったらどうしよう。
こんなところで無念の最後を迎えたくない。
そんなことを考えていて気が付いたら朝が来ていた。ミャンマー最後の朝だ。
でももうどこにも行く気力が起きない。陽射しはどんどん強く、街は少しづつ喧騒に包まれてきて窓から見える向かいの屋台にはこれから出勤とみられる建設作業員の人たちが何かを食べている。
何枚か写真を撮ってみたけれどそこに交じっていく気力もない。もうだめかもしれない。
無念だ。二度と祖国の地を踏めない覚悟をしていた旧日本軍の歩兵の悔しさが1ミリでも理解できたような気がする。
何がバックパッカーだ。何が旅人だ。
ただの娯楽できた観光客じゃないか。こんな死ぬような痛みと不安感を味わって何が楽しいんだ。
ずいぶんと浅はかだった。自分の弱さに打ちのめされて目にも見えない菌に殺されそうになっているなんて世界一周なんて夢のまた夢だ。。
とにかくこのギリギリ動ける体調を今日一日キープして日本に帰らなければ。こんなところでくたばるわけにはいかない。
まずは夕方までチェックアウト時間を延ばさなければ・・・と思いカウンターに交渉をしに向かう。死にそうな顔なのを察しているのだろうか提示された金額は1泊分の料金。
商売上手だ。迷わず支払いもう一泊分とどまることにした。
とりあえず宿は確保した。幸い近くにはコンビニもあるしなんとかなるだろう。
飲み物もなくなってきたのでひとまずは飲み物の補充に向かうことにした。
あー痛い。きつい。たったの徒歩50Mでもこの体調の悪いときにクソ暑い外を歩くのがきつい。
とりあえず歌舞伎揚げとミルク系の飲み物をゲットしたので少しでも乳酸菌の足しになればと思いホテルでつまむ
チェックアウトは13時間後。暇だ。
なんといってもこの部屋にはテレビがない。外はうるさい。陽射しは暑い。お腹は痛い。
ため息ばかり出る。
podcastももう聞き飽きた。活ける屍状態でだらだらと横たわっていた。
ぼーーーーーーーーっとしていたらじりじりと時間は経過していき、気づくと15時を回っていた。
だらだらと支度をはじめ、ようやくだと思い最後にチェックアウト。
タクシーをドアマンによんでもらって乗り込む。
値段は相手の言い値でお願いした。もう交渉する気力もないよ・・・
具合が悪いのを察してか運ちゃんは無言でドライブをしてくれた。今強盗されても全部挙げるけど空港だけには送ってほしい。
それだけはお願いだ。
あとパスポートも勘弁して
死んだ顔をしながらヤンゴンの街並みに別れを告げてぐんぐんと進みようやく空港についた。もうあたりは群青色の空に代わっていて夜になりつつあった。
ヤンゴン国際空港は中々大きくてケンタッキーとかいろいろあったけれどANAがあるターミナルは何もなく、隣のターミナルまで歩いていくこともできたけれどもちろんそんな気力もないので少し写真を撮ってすぐチェックインして荷物も預けた。
チェックイン時にマジで腹が痛いから通路側か一番後ろ。もしくはトイレに近い席をお願いとたのんだらなんとかしてくれた。頼んだというかもう懇願した。
空港には年配の日本人のツアー旅行客の団体が来ていてこんな国に来るなんてモノ好きなんだなあと思いながら出発ロビーに向かう。
出発ロビーには何にもなく、お土産やが数件、飲食店が二店舗あったけれど空港についてからWiFiが機能しなくなり、飲食店も電波がなかったので完全に暇人と化しお金も無くなったので最後に飲食店で得体のしれないハンバーガーを食べた。
おいしかったけれどその後飛行機で地獄を見たのは言うまでもない。。腹痛のときに脂モノはダメ。絶対。
ドルとチャットのミックス払いですまし死んだ顔で出発ゲートのところで寝転がりちょくちょくウンコに行ってを繰り返しようやく登場の時間になった。
飛行機に乗り込むと隣には、腋臭な黒人のおっさんとその彼女的な日本人が乗り込んでいて、うるせえしくせえし本当に勘弁して欲しかった。
ふぁっきゅーにがーって叫びたくなった←よくない言葉なので消す
とにかく着陸まで漏らさずにいけるかがずっと心配で何度もトイレに入ってはでもしないうんこと経験したことない痛みと戦っていた。
正直疲れた。なんでこんな思いせにゃならんのだ…おれがなにしたっていうんだ。
自暴自棄になりながらちょっと寝てはうんこしに行ってを繰り返して耐えること8時間くらい…
何度もフライトシミュレーターで飛行機の位置をチェックしまくってようやく成田に着陸することがわかった
腹痛もそうだけど最後に着陸失敗だけはやめてくれと祈っているとなんとか着陸
ああ、ようやく戻ってくることができた。
最後に成田の検疫のところに立ち寄りぶっきらぼうな問診をされながら病人になんで仕打ちだよ…って思うも大人の対応。
荷物を受け取りバスのチケットを購入。
ようやく戻ってこれたという実感しかない。
なんて日本は綺麗で良い国なんだ!整備されまくってて信用できる。帰ってこれてよかった。
こんなことを考えるなんて初めてだ。ASEAN制覇したから次は何しよう…いやちょっと旅は休もう
まずは腹痛治すところから始めないと…
何度もうんこに戻って死にそうな顔でバスに乗り込み車内でもうんこに走りバスも軽快に走り、もう心も体も限界ギリギリというところで実家の最寄りまで戻ると両親が買い物ついでに迎えに来てくれた。
家族のありがたみを感じながら整腸剤と乳酸菌を買い込み家へ
ようやく帰ってこれた。薬を飲んでヨーグルト食べてヤクルト飲んで荷ほどきもせず倒れるように眠った。
死ぬほど痛かったお腹も1日で治ったのはよかったけど少し恥ずかしかったのは言うまでもない。
ありがとう乳酸菌。




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