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【実体験】イスタンブールでは詐欺師に気をつけて!

こんにちは。Kです。

周遊旅行の最後に選んだ都市としてイスタンブールに行ったんですが、そこでいきなり詐欺師に捕まってしまいました。

被害者を増やさないため注意喚起になればと思います。

後で調べてみるとかなり似たような事例があったので僕のケースをお話していきます。

詐欺師に出会うまでの経緯

北米→ヨーロッパ→中東と来て最後にトルコに入国しました。

孤独な旅をずーっと続けていたので精神を段々病み始めもう帰ろうか悩んだのですが、ずっと行きたいと思っていたイスタンブール空港に到着するも全世界対応SIMカードのThreeが…

トルコでは使えない・・・

なんとなく旧市街の交通の便も良さそうな朝食付き宿をゲットしてたのですが、詳細な位置を覚えていませんでした。

「もう疲れたし…空港の待ち時間で調べればいっか」と寝ぼけたことを考えていたのですが

電波を拾ってるシグナルはあれどネット接続ができません。そしてアタトゥルク空港のWi-FiもSMSで認証するタイプなので使えません。

ネット中毒の僕はこの時点で不安でたまらなくなりながらも街の人に訪ねて旧市街の方にどうにか向かうことができました。

不幸中の幸いでホテルの住所と最寄駅だけはわかっていたので親切なおじさんがこの辺りだなと教えてくれなんとか最寄駅までは到着することができました。(この時PM9:00)

そこから露天の人に聞いたりしてたのですが中々見つからなかったのですがiPhoneを持っている男の人がいたので「ここに行きたいんだけれどmapで調べてもらえない?」と聞くと快く「OK!」が返ってきてすぐ近くだから案内してくれることになりました。

しかしこれが詐欺師でした。(自分から声をかけてしまった…)

詐欺師の設定

僕が声をかけた時は一人の男でしたが近くに仲間が一人いるらしく、詐欺師たち二人の設定はこんな感じでした。

詐欺師A.トルコ人(アンカラから来たトルコ人。東アジア向けの貿易会社で働いており、昔鹿島建設でも働いた経験があるため日本について詳しい)でドバイから来た友達にイスタンブールの案内をしに来た。以下、詐欺師A(アンカラのA)

詐欺師D.外国からバカンスに来た男。(僕の時はドバイから来た設定。父親が会社をやっていて今はそこで働きながら勉強中)以下、詐欺師D(ドバイのD)

二人ともこの街の人間ではないということで君と同じよそ者だということをアピールしてきます。

※ちなみにふたりとも英語がきちんと喋れるのでコミュニケーションは苦にならない

他の人が被害にあっていた手口

①カモになりそうな観光客に声を掛ける(ライター貸してくれないか?等)

②飲みに行く

③エロい店に行こう!といってキャバクラなどに連れてかれる

④お会計ウン万円です。

みたいなパターンが多かったです。

 

次のページから実際に僕が騙された手順を載せていきます。





騙されるまで

詐欺師Aが優しく僕の探していたホテルまで案内してくれました。これでもかとお礼を言いホテルに入ろうとした時、

詐欺師A「今日はお祭りだからこれから近くにいる友達とご飯を食べに行くんだけど良かったら来ないか?」

と誘ってきます。メディアなどの刷り込みによってトルコ=親日イスラム=客人をもてなすなどの意識があったのと共にずっと一人で旅をしていたので人と話をしたいという欲も出てきます。

というわけで

K「OK!でももう遅いし(PM:9:30くらい)長旅でとても疲れたから考えとくよ!荷ほどきして行けそうなら行くよ!」

詐欺師A「オススメのお店があるんだよ。まあ、友達がまだ帰ってこないからしばらくこの辺にいるから気が向いたら来てくれよ!楽しいぞ〜」

というわけでようやくホテルにチェックイン。

大通りに面しており、一泊5000円くらいなのに広いお部屋でWi-Fiも良好でした。アメニティも中々良かったです。

ようやっとホテルにつけて安心したのも束の間、

「ここまで折角来てちょっとした縁があったんだし冒険してもいいんじゃないかな」という慢心があり、いっちょ行ってみることにしました。

しかし、完全に信用することはしたくなかったので、カードやお財布は持たず100トルコリラ(2000円くらい)だけをポケットに入れて持って行くことにしました⇦これが後に大正解

 

ホテルを出てキョロキョロ見渡しているとタバコを吸っている詐欺師Aを発見しました。

詐欺師A「おお!来てくれたのか!たくさん話して楽しもうぜ!友達もすぐ来るからちょっと待ってろ!」

詐欺師D「おお、はじめまして。おれはドバイから来てるんだよろしく。日本だろ遠くからよく来てるなあ」

など言いながら、折角だからもっとオススメのローカルフードの店があるから行こう!と言ってきます。

そこでタクシーを拾い乗り込み川を超えました(たぶんガラタ塔の方)

路地が入り組んだ繁華街に到着し、オープンテラスの居酒屋で普通に家族の話などをしながら美味しいご飯を食べました。

詐欺師D「なあ、おれはエフェスっていうトルコの酒が飲んでみたいんだ。ドバイはアルコールを買うのにライセンスが必要で親父がまだおれには取らせてくれないんだよ。Kも飲みたいだろ?」

K「うーん。あんまりお酒飲めないからなあ…でもきになるなあ」

詐欺師A「OK!おすすめのバーがあるんだ!行こう!」

といいタクシーに乗り込みました。





 

ガラタ塔のだいぶ近くの路面電車が走っている通りまで来ました。

詐欺師A「ここから少し歩いて行くよ」

詐欺師D「おい、まだかよ早く行こうぜ待ちきれないよ」

K(大丈夫かなあ…)

この辺りから結構不安感がありました。

大通りから少し小さい路地に入ったところに石畳の綺麗なダイアゴン横丁のようなバーが見つかりました。

詐欺師A「ここだ!」

中に入るといかついドアマンがおり、1階はバーカウンターのあるバー。2階はクラブみたいになっており2階の席に案内されました。

とりあえずエフェスとつまみを頼み乾杯していると女性(おばさん)が3人来て一緒に飲ませて〜と寝ぼけたことを言ってきました。

そこから1〜2時間ぐらいですかね結構飲んでいるとトイレにいきたくなったのでトイレに行こうとするとボーイに止められました。ボーイがインカムで確認をしていてOKがとれたのか

ボーイ「よし、こっちだついてこい」

とぶっきらぼうに言われました。

階段をおりて1階のトイレについたのですが、その時出口に明らかにカタギじゃないボーイが何人もいてこっちを監視するように見てきました

さらにトイレに入ったのですがトイレの前にボーイが僕が出てくるのを待っていることに気づきました。

トイレを済ませ2階に戻った時にフロアのプロジェクターには監視カメラの映像が映し出されているのも発見

あ!ここ絶対違法なとこだ。客を思いっきり監視してる…やられた…

と感づきました。しかし、幸か不幸か僕は2000円くらいしか持ってないので、いくら法外な請求をされようとも無い袖は振れません。

しかし、ここはトルコ。近年の動乱から”他信教徒の人命なんて蚊ほどにも思っていないんじゃ無いか”と不安が頭をよぎります。

とにかく最低限命は守りつつ、かつお金の被害も最小限にできたら最高だと考えどうにか逃げれないか探られないように辺りを見てみました。しかし、どこにも出口がなく、逃げれそうな気配がありません。結構酔っ払っていて体も顔も熱くなっていましたが頭だけはフル回転です。

K「そろそろ眠いからホテルに帰りたいんだけど…」

とこちらの意図は悟られないようにというと

詐欺師D「そうだな!おい、K。今日はこんなに楽しいところをAが紹介してくれたから俺ら二人で割り勘にしようぜ!おい、ウエイターチェックだ!」

ボーイが紙に書かれた数字を出す

その額  30,000リラ  (60万円くらい)を二分割なので1人30万円。

K「なんだ思ってたよりトルコは安いんじゃん。今、お金無いんだけどホテル戻っていいかい?」

と精一杯虚勢を張りながら言うと

詐欺師D「おれも金ないから引き出しに行くよ」

詐欺師A「じゃあ、おれはここに残っていくよ。そうすりゃボーイさんお前も安心だろ。おい、2人とも頼むから逃げないでくれよ〜おれは人質だhahaha」

ボーイの納得できたというわけでとりあえず外にでることができました。

ロングコートの下にはマシンガンでも隠し持ってそうなボーイが2人付いてきましたが…

店を出て、タクシー乗り場まで歩いて向かうも街中はかなり暗くなっていて人気も無くなり助けを求めることもできなそうです。

 

路地も入り組んでいるため、慣れない石畳を重いブーツの酔っ払いが逃げたとしても追いつくのは地の利もある現地人には容易でしょう。

そんなわけで映画のような逃走劇もできず言われるがままタクシーに乗り込みました。

K(ああ、高い勉強料だったな…30万円かあ…)

がっくり肩を落とし諦めながらタクシーに乗り込み(後部座席真ん中にがっちり押さえ込まれる)ホテルの前まで連れていかれました。

しかし、ここで一筋の光が生まれます。

人目を嫌ったのかタクシーをホテルの目の前(大通り)には止めず、裏路地に止め

ボーイ「おれらはここで待ってるからお前ら金降ろして戻ってこいよ」

と言われました。

ここですかさず

K「君のホテルってどこだっけ?」

詐欺師D「お、おれはあっち(僕のホテルと逆側)なんだ!降ろしたらここ集合でいいよな?」

K「もちろん!逃げんなよ!おれ1人じゃあの額払えないからな!信じてるぞ!」

とカマを掛けながら心の中でガッツポーズをしてホテルに戻りました。

詐欺師D「hahahaもちろんだ。じゃああとでな!」

戻ったら超光速でパッキングし直し、ボーイたちが来そうにない出口からホテルを急遽チェックアウトし30kg近くあるキャリーケースを掲げ全力で逃げました。

車の入れない路地のところにホテルを一件見つけることができたので、そこに飛び込みで入ると部屋が空いていたのでチェックインさせてもらい余分な宿のお金がかかっただけでなんとか済みました。

まとめ

これが僕の詐欺にあった一部始終です。被害は以下の通り

被害額:30,000円(予約していた宿を返金なしでチェックアウトして新しく宿を飛び込みで取った費用)

体:無事

心:信じた相手に裏切られたのでしばらく人間不信。トルコ・ドバイ・お酒にトラウマを抱える

その後の旅:マフィア(関係者を勝手にそう決めつけている)が僕のことを探していないか常に周囲を気にしてしまい、変装して生活を余儀なくされる。街の人全てがマフィアに見える被害妄想に陥る

いかがでしたでしょうか。今思い出すだけで動機がする浅はかな経験でした。世界一周中、ずっと孤独だったので人との触れ合いに飢えておりそんな気持ちを見透かされていたのかもしれません。

親日国と言われるトルコですが、親日国であっても全ての人間がいい人ではありません。また嫌日国でも日本人のことを好きで良いことしてくれる人もいます。

よく考えてみてください。道を聞かれた見ず知らずの外国人を自分のお金と時間を使ってもてなすでしょうか。

外国人など滅多に来ない田舎なら話を聞きたくてそうするかもしれませんが、いくらでも世界中からやってくる観光客をなんの見返りも求めず声をかけるでしょうか。

”行動の前に少し考えてみる”

これの重要性を知ることができた人生の糧となる経験でした。

みなさんもイスタンブール旧市街では僕のようにならないように気をつけてください。これ以上被害者が出ないことを祈ります。

それでは良い旅を!





 

View Comments (2)

  • つい先週のことですが、鹿島建設で働いていたとかいう奴に、ライター貸してと言われました。名古屋にいた事があると言っていました。「一人で暇なので、ちょっと飲まないか?ベリーダンスでも見ながら」と言われました。
    多少、興味がわきましたが、50リラしか持っていなかったので、お断りしました。
    危なかったのか?

    • たろうさん
      コメントありがとうございます。
      それは確実に詐欺師ですね。「ライター貸して」と話しかけてくるのは結構よくある手口です。
      そのままお店に行っていたら僕と似たようなお店に連れていかれてたはずです。危なかったですね。