つり橋効果を実感しながら飯にありついた話
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前回の話はこちらから
無事にチェンパカゲストハウスに到着し、急ではあるけれどボロブドゥール遺跡のサンライズツアーに行くことを決めることができた。
さて、次にやることと言えば…
そう、ハッピーカウンティングマネータイムだ。
この時間は僕のライフワークでもあり、田舎を旅をする場合、自分が今いくら現金(現ナマ)を持っているかで生死を分けるとも思っています。これめっちゃ大事。テストに出るよ。
というわけで5,000円を残し替えれるだけ替え、ごはんとSIMカードくらいにしかお金をまだ使っていなかった札束がこれだ…ワンツースリー
こんな札束の数は今まで見たことが無かった。こんなのは週刊少年ジャンプの後ろの方の広告で札束の風呂に女二人侍らした不細工なデブで見たことあるようなくらいで、少しリッチな気分になることができました。
せいぜい3万円分くらいなのだけれど…
とりあえず当面生きていくことができそうな金額があることを確認することができたので、次は腹ごしらえです。さきほど送迎車で来る途中、周辺で少し栄えてそうなところがあったのでそこに向かうことにしました。
距離にして600m。行けるだろう…そうタカをくくって外に出てみるとあまりの暗さに押し入れの中に閉じ込められたのかと錯覚しました。
600mの道のりのうち街灯は2本。しかも消えかかっていてバイクと車の光だけが頼りです。
いつ北斗の拳のモヒカンたちのように襲われるかびくびくしながら早足で歩いていきます。
10分くらいだろうか歩いていくと光が見えてきてTheローカルなレストランを見つけ入るけれど店には誰もおらず千尋のお父さんの気分で「ハロー!だれかいませんかー?」と声を出すとおばちゃんが奥の部屋から出てきてメニューをくれました。
メニューはインドネシア語の物しかなかったけれどチャーハンぽいものと焼き鳥ぽいものを頼むと奥から調理担当のおとうちゃんがでてきて作ってくれました。
それをうまいうまいとパクパク食べてるとおばちゃんが話しかけてきました。
おばちゃん「うまい?どこから来たの?」
K「めっちゃうまいよ!東京だけど日本人結構くるの?あと壁に絵がいっぱい飾ってあるけど誰が書いたの?」
おばちゃん「日本人は来てるみたいだけどうちのレストランに来るのは珍しいね。この絵はね、うちの父ちゃんが書いてるんだよ」
K「ほへーすごいねえ」
コミカルで面白いタッチでCGぽいけれど直筆らしい。
たらふく食べて飲んでも300円ほどでした。いくらインドネシアとはいえ、世界遺産側のレストランにしては破格でした。
お次は向かいのコンビニに行って非常食(お菓子)と飲み物を買います。
適当にお目当てのものを購入してレジに行くと吊り橋効果なのか異国の地で一人ぼっちの寂しさからなのかレジの20歳くらいの女の子がとても可愛らしくて声をかけそうになるくらいビビビと来ました。あまりに見ていたからか隣のレジの男が何か冷やかすようなことを言ってきて我に返ったので帰路に着こうとお店を出ました。
こういうので結婚する人いるんだろうなあとふと思いながら来た道の方に戻るとまた暗闇と恐怖が待っていました。ああ、旅って面白いなあ。