タイの洗礼
|こんばんはもはや会社に住んでいる状態になってきたKです。
はじめてのひとり海外のつづきです。
壮絶なる尿意との戦いに打ち勝ち、部屋をまじまじと見ると独りなのになぜかツインの部屋だった。
テンションが上がり狂喜乱舞した僕は二つのベッドを行ったり来たりこんな感じにジャンプしていた。
ここからは記憶が曖昧だけどたしかベッドに寝ころびながらマジックの空中浮遊みたいに飛び移れないか挑戦していたと思う。
それに失敗しベッドサイドに後頭部を強打した僕は痛みを感じず視界がファーっとした感じになり、起きているのか夢の中なのかわからない状態になってしばらく床に横たわっていた。
よく考えればあれが幽体離脱というやつなのかもしれない。
意識がはっきり戻ってきて後頭部の痛みに気付きながら起き上るとさっきまで出ていた日がすっかり落ち切っていた。。。
当初の予定では夕方前に着いて、日が出ているうちに近くにあるらしいマーケットに行って晩御飯を買い込みホテルに籠って次の日の朝から出かける最高に安全な過ごし方を考えていたのに・・・
その時、思っていたことは
” オレ ヒトリ ヨル カイガイ ニホンジン ネラワレル ソト コワイ オレ ニンゲン クウ”
しかし、部屋から下を見下ろすと何やら屋台が並んでいる。
ちょっとだけなら大丈夫。ちょっとだけ。ご飯買って戻るだけ
と思っていざ屋台の前まで来たけど、メニューはあるけれどタイ語、屋台のおばちゃんに話しかけて帰ってくるのもタイ語。
コワイコワイコワイコワイコワイ。もういやだああああ。うわあああああああ
と思い、暗くない方へ方へひたすら進むこと10分。
当初行こうと思っていたASIATIQUEというナイトマーケットについていた。
自分の足で初めて踏みしめたスポットだったが南大沢のアウトレットがショボく見えるほどの綺麗さとすぐ目の前にすき家があったことにカルチャーショックを受けつつ、
やっぱタイに来たらタイ料理でしょ!
と思ってタイ料理屋を探してあっちへウロウロこっちへウロウロしていた。
すると客引きのお姉ちゃん(べっぴん)に声をかけられメニューを見るとタイレストランだったので即決。
広い店内、オシャレな内装、そしてクーラー効きすぎ。
あまりに寒すぎていたのであったかい飲み物にしようとしたがコーラ以外タイ語がわからなかった。
どれだけ寒いかったかというとJKが授業中に気分悪くなって保健室に運ばれるレベル。
さっきの姉ちゃんは英語が少し話せたのでオススメを聞くと当時自分が唯一知っていたタイ料理、トムヤムクンが!
K「さっき言ってたオススメとこれ!トムヤムクン!絶対これ!」
お姉さん「あー、これは辛いからやめといたほうがいいよ」
確かに唐辛子マークが笑顔で2つ並んでるけど・・・
ココイチの10辛に耐え切った侍魂を舐めるなよ!と叫びたい気持ちを抑え君が好きだと叫びたい気持ちも抑えながら
K「あ、やっぱこっちのトムカーガイでお願い」
と唐辛子マーク1つのトムカーガイを注文。
待つこと10分くらい
やつらが来た。
左はトムカーガイ。ニラやパプリカ、唐辛子、きのこや鶏肉などをココナッツミルクとレモングラスで煮込んだスープ。
右はトート・マン・クンという海老のすり身を丸めて揚げたもの。奥の甘辛いタレがすごくおいしい。
さて、問題は左のトムカーガイ。
舐めるなよ!と心の中で叫んでもやはり唐辛子マークは怖い。赤いものがあるのが見え、それを避けて恐る恐るスープと野菜を一口。
あんまい!
甘すぎ!タイ人の辛さ耐性もこの程度か!!!ちょろいぜ!
と思い赤いやつも食べる・・・
ぜんぜん辛くない!!!
勝った・・・と確信し、勢いよくスープを掻き込むと
青唐辛子「ニラだよ」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
急に目は開かない、口の中が痛い、体中から汗が噴き出す。3重苦に見舞われコーラを飲むもキンキンに冷えたコーラすら熱湯に感じるほど。
完全にパニックになり幼稚園の頃から落ち着いていると定評があった僕がリアクション芸人顔負けの反応をしてしまうほど強烈な青唐辛子に苦しむ僕を横目にウエイトレスたちは大爆笑。
思い返すと火が出るほど恥ずかしいけどそんな余裕もなく、結局コーラを3本注文しお会計を見るとかなりいいお値段に・・・
その巻き上げられっぷりはさながらお姉ちゃんはニッコニコで美人局にあった気分だった。
ウルトラマン。いや服装的にはエロトラマン。
恐るべし。タイ。しかしまだタイ滞在は始まったばかりだった。