セブ島の日系ビジネスとインターンシップについて

こんにちは。Kです。

セブ島で語学留学をしていたのですが、よく言えば少数アットホームな学校・・・包み隠さず言うと小規模な日系語学学校に滞在していました。

大きいところだと違法操業問題が発覚しまくっているオンライン英会話レッスンの草分け的存在の「QQEnglish」などがありますね。

私が行った語学学校のオーナーがいくつかセブ島でビジネスをされており、色々な業態のビジネスを見る機会がありました。

そこで実際にインタビューをしたり現地で見たビジネスとインターンシップをする日本人たちについて書いていきます。

インターンという名の…

セブ島で僕が知ることができた業界は下記です。

・観光業(ホテルやダイビングショップなど)

・飲食業(日系レストラン)

・情報通信業(コールセンター、オフショア開発企業)

・教育業(語学学校)

そしてこれらの業界全てに共通していたことが、”海外で働くことができるよ!”ということばかりを強調して無給インターンなどで人を集めていたことです。

2014年くらいに日本脱出などをテーマにした本や生き方が注目されていました。

日本の将来は【少子高齢化・人口減少・増税及び社会保障費の増加】の三本の重りがどんどん増えてこれからの世代にのしかかってくることがわかりきっていたため説得力がかなりあるように思えました。

そんな事を目にして将来に悲観的になった人が”個人で生きていく力をつけよう!”や”おれは海外でビッグになるんやで!”と一念発起した結果注目されたのが、セブ島やバンコクなどの東南アジアであり、そのような人たちを特に受け入れていたのが、東南アジアでビジネスをしている日系企業でした。

そしてとりわけスキルの無い人たちは悪い条件でもまずは仕事を!と飛びついてしまった結果悲惨な人たちを生み出していました。

・現地でかかる費用や仕事内容を詳しく理解しないまま不利な契約(低賃金での複数年契約)を結んでしまい、辞めたくても辞められない状態に陥っている人

・フィリピンに来たらモテて浮かれて稼いだ分を全て遊びで使ってしまう人

・とりあえず来てみたらなんとかなると思っていたけれど、生活が合わず途方に暮れている人

・悪条件で疲弊しながらも毎日頑張って仕事をこなして着実にスキルアップしている人

 

資本主義という構造上は労使契約=奴隷契約です。

フィリピンでは契約してしまった以上はきっちり働く必要があり企業側は契約した分フルで働くことを求めます。

中には逃亡防止施策なのか会社にパスポートを預けさせられているような人もいらっしゃいました。

逃げ恥ではみくりさんが、“やりがい搾取”という言葉を使っていましたが同じようにやりがい搾取が行われています。

やりがいや海外で働くことができるよ!という人参をぶら下げて悪条件に目をつぶらせる。そんなことが行われています。

オーナー(経営者)側のメリット

まずインターンシップを使うことのオーナー側のメリットです。

・海外であっても日本人的な価値観の共有がしやすく扱いやすい

・責任感の押しつけが可能

・安い費用で様々な業務をしてもらうことができる

・労働ビザ不要(無給であれば)

・労使契約を結んでいない以上契約解除が楽

もうメリットだらけですね。

実際に私が会って話したり見た人はそこまで大きな責任が伴う仕事をしている人はいませんでした。

誰でもできるけれど、日本人がいた方が顧客に安心感を与えられる仕事が多かったです。

飲食店皿洗い・ホール・空港送迎・語学学校スタッフ・ダイビングショップ手伝い・コールセンター・プログラマなどなど

 

インターン側のメリット

・英語の勉強ができる

・働く事で割引などのサービスを受けることができる

・海外で働く経験ができる

・職務経験を積め社員になれるかもしれない

などなどです。

インターン側のメリットがあまりないように思えます。

インターンの職務経歴もフィリピン国内でしか有効にならず、ワーホリで他国で働くときの経歴として認められないこともあります。

インターン側の意見

・とりあえず日本の労働環境が嫌でこっちに来て働いてみたけど孤独だし英語がわからないし、こっちでもこき使われまくっている。2年契約しなければよかった。日本にも2年間帰れないからつらい(有給インターンのダイビングショップの20代後半男性)

・日本ではもう自分みたいな非正規社員はチャンスはなさそうだからとりあえずのチャレンジとフィリピンの女性がかわいいしモテるから来た。何もわからないけどとりあえず楽しい(30代後半、無給インターンの語学学校の男性)

・働くと語学学校の授業料が免除になったり割引になるから助かっている。大学生だから得しながらできることだけれどこっちで働く気はない(20代前半、無給インターンのオフショア開発会社の女性)

・休みが無いし、オーナーのセクハラがうざい。早く辞めてワーホリでオーストラリアに行きたい。(有給インターン、20代前半ダイビングショップの女性)

 

まとめ

インターンの人の意見はもっと考えて契約を結べばよかったなどの声が多く、不平等な契約を結んで後悔している方が多かったです。

オーナー側はインターンの人には助けられているということを言っていましたが、正直買い叩いているようにしか思えませんでした。

インターンを考えている人はとにかく海外で働きたい!という思いはまずポケットにしまってよーく考えた方がいいと思います。

特に若い人は”海外で働いたら友達にすごいと思われるかな”などと考えるかと思いますが、海外に来るとあまり友達と気軽に飲みに行ったりもできなくなってしまいますのでよーく考えてからインターンをしてみてはどうでしょうか。

お役に立てば嬉しいです。





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