お昼を食べてぶらぶらしてたら犯罪に巻き込まれた
|~ 以下 犯罪の一部始終 ~
テルミニ駅でB線からA線から乗り継ぎ、ガタンゴトンと眠気に耐えながらO君と僕は立って乗っていました。
数駅乗ったところで電車が駅に停車しようとホームに入っていきました。
すると日本の駆け込み乗車のようにホームを爆走する子供たちと赤子を抱いたお母さんが乗り込んできました。
その集団が乗り込んできたためあっという間に満員電車のようになり、おいおい、頭悪いな分散乗車ってことを知らないのかイタリア人は・・・と思っていましたがこれが彼らの目的でした。
その集団の1人のかなりでかいデブ小僧が僕の肩に寄りかかってきました。
あ?なんだこのデブ!と思って押しのけようとした時にはポケットにどっかから手が入り込んできました。
頭の中はハテナマークでいっぱいでしたが、ガイドブックの一文を思い出しました。
ローマの公共交通機関にはスリが多く潜んでいます。中にはスリを一家で生業としている輩もいるので十分注意しましょう
この集団がそうなんだ!!と気づきましたが驚くあまり声が出せず、O君の様子も確かめることもできませんでした。
ポケットにはスマートフォン。バッグにはカメラと財布が入っていたので、入れられた手を抜けないようにポケットを必死に手で押さえ、バッグは脇に挟んで何も盗られないように耐えました。
時間にして2分くらいだと思いますがすご~く長く感じられました。次の駅に停車すると蜘蛛の子を散らすようにその集団は降りて行きました。
まさに早業。そいつらが降りた後を追いかける気も起きず、O君に大丈夫か声をかけるとO君もやられたとのこと。
何も盗られていないか確認をするとひとまずカメラも財布もスマートフォンも無事でした。
前に座っていたおばちゃんは一部始終を見ていたらしく、イタリア語で「大丈夫?あいつらスリよ何も盗られなかった?」的なことを言ってくれて気にかけてくれましたがイタリア語がわからないので英語で「とりあえず大丈夫」と答えて次の駅でひとまず下車しました。
O君と駅で身の回りの細かいものを盗られていないかチェック・・・
O君「お金も貴重品も何も盗られなかったけどローマパスやられた・・・」
K「おれも・・・ローマパスだけやられた・・・なんか痴漢されて声が出ないって言うけど今ならその気持ちわかる気がするよね」
O君「もう日本に帰りたい」
スリ集団にローマパスを奪われた僕らでしたが結果としてローマパスだけで済んでよかったと思います。あの時抵抗していたら貴重品はおろか暴行されていたかもしれません。
僕らはできませんでしたが、大声を出して周りの人に助けを求めるのが一番いいのかもしれません。
すっかり眠気も覚めてしまったので失意の中街ぶらを続けることにしました。
皆さんもお気を付けください。対策や手口についてはまた改めてまとめてみたいと思います。