日本は外国と比べると本当に格差が少ない国なのか調べてみた
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一億総中流社会
これは1970年代の日本でスローガンのように掲げられていた標語らしい。
僕が生まれた時は既にバブルが崩壊していたので格差だの不景気だのデフレというネガティブな言葉ばかりをニュースで聞いて育ったような気がする。
それでもたびたびニュースで海外の事情を見聞きしたり、海外の友人に言われたことのあることは
日本は格差が小さい。
ということ。
本当かなあ・・・
と思ったので、実際に海外はどれだけ格差が広いのかを調べてみた。
比較に使うのはジニ係数という数値。
-ジニ係数-
主に社会における所得分配の不平等さを測る指標。ローレンツ曲線もとにコッラド・ジニによって考案された。所得分配の不平等さ以外にも、富の偏在性やエネルギー消費における不平等さなどに応用され以下の数式によって算出される。※wikipediaより
難しくてさっぱりわかりましぇーん。
要するに、この式で算出された値が0に近いほど格差が少なく、1に近くなればなるほど格差が大きく富の独占も進んでいるということがわかる数値らしい。
というわけで東~東南アジアのジニ係数を調べてパーセント変換したもので格差がある順にランキング化してみた。
順位 | 国名 | ジニ係数(%) |
---|---|---|
1位 | 香港 | 53.30 |
2位 | シンガポール | 48.10 |
3位 | マレーシア | 46.20 |
4位 | フィリピン | 43.03 |
5位 | 中国 | 42.06 |
6位 | タイ | 39.37 |
7位 | インドネシア | 38.14 |
8位 | ラオス | 36.70 |
9位 | ベトナム | 35.62 |
10位 | 日本 | 32.11 |
11位 | カンボジア | 31.80 |
12位 | 韓国 | 31.30 |
いや~日本はぶっちぎりの最下位だろ~って思っていた方、
残念でした!
なんと日本は10位です!それでも他と比較すると格差はかなり無い方なんですね。
ちなみに貧富の差がとてつもなく激しく、1%の上位の人が99%の富を独占しているアメリカは48でシンガポールと同等です。
それよりも係数が高い香港はどれだけなんでしょうか・・・
東南アジアで一番驚いたことはタイのバンコクの高級百貨店でおばさんが映画みたいにここからここまでと言って買い物していたのを目撃したことでした。
日本と比べ平均所得が3分の1程度のタイですが、富裕層は日本の平々凡々な僕なんかと比べものにならないほどの富を所有していることでしょう。
確かにこれと比べれば日本は格差が少ないのかもしれませんが、流行語大賞の1つにノミネートされていた【下流老人】のような言葉は今の若者が老人になるころにはごく一般的なワードで【中流】がいない社会になっているかもしれませんね