ホーおじさんと雨男

ベトナム初夜のつづきです。

 

お金を折角両替したにも関わらず使うところもなく、そして食べるものもないまま朝を迎えた。

 

散々な初日だった・・・

 

初海外のO君はその洗礼に対してポツリと一言

 

O「海外旅行って大変だね・・・」

 

SHIIIIIIIIIIIIIIIIT!!

 

初日から勘違いしてはいけない!目を覚ませ!目を覚ますんだ!腹が膨れりゃ気分も晴れるさ!と全力で諭していざホテルの食堂へ

 

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SHIIIIIIIIT!!!

 

終わりに時間ギリギリだったからかほとんど何もない!!

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なんとかフォーを見つけることができて食べる。

 

うめえええええ!!!!

 

一口で虜になってしまった。

 

O君は東南アジアの食べ物はまだ少し怖いと敬遠して洋食を食べていたけど一口あげたらめっちゃ後悔していて取りに行くも、フォーはなくなっていた

 

O「なんか旅って・・・いやなんでもない」

 

おおおおおおおい!気になるじゃないか!!!

 

朝食もそこそこにいざ観光へ!と支度をしながらニュース(ベトナム語)を見ていると日本よ同じ形態の天気図の前に綺麗な女性が立って説明をしていた。

 

ベトナムの近くには梅雨前の季節におなじみの見慣れたあれが

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そう台風だ!

 

窓の外を眺めてみると台風が来る前のあのいや~などんよりした雲と強い風が・・・

 

やべえ!早くいかねば!思い立ったらすぐ行動!

 

受付に聞いたところホテルから50メートルくらいのところに銀行があるみたいなのでホテルを出て銀行に向かう。

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バイク大国ベトナム。道端のバイクの数が違う

 

ホンダ製のバイクが大人気だそうでステータスにもなっているらしい。日本のメーカーが好きといわれるとホンダに縁のない僕でも何故か自慢げになってしまう。

 

そんなことを考えながら歩いてると

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SacomBankに到着。略してSB。SBって聞くとサッカー、野球、電話会社しか浮かびません笑

 

ツーリストだということがわかると受付のお姉様がたが丁寧に両替は3Fよ!と連れて行ってくれる。

 

いくら換えるかと聞かれとりあえず3万5千円を両替し、返してもらったベトナムドンを数える。

 

いち、じゅう、ひゃく、せん、まん?、じゅうま・・・ん?、な、ななひゃく・・・ま・・・ん・・・?

 

700万ドンがドンとテーブルに置かれた。

 

すさまじいインフレ。ドラゴンボール フリーザ編の戦闘力を思い出すレベルだ。

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ほっほっほ、私の銭闘力は700万ドンです。

 

二つ折り財布が二つに折れなくなるほどの銭闘力を手にし、いつ暴漢に金を奪われるかとビビりながら銀行を出てタクシーを拾ってホーチミン廟へ向かう。

 

ホー・チ・ミンとは

ホー・チ・ミンはホーおじさんの愛称で国民から親しまれているベトナム建国の父で革命家です。ベトナムの紙幣のベトナムドンのすべてにその肖像画が描かれています。東南アジアあるあるですが、その方が全国民で尊敬すべき対象なのはわかるけれど全紙幣同じ人物を描くのだけはやめていただきたい。正直見分けがつかないんです。

ベトナム建国の父、独立の指導者と聞くとベトナム戦争で南ベトナムを勝利に導いたのかな?と僕は思っていましたが、大日本帝国とフランスの植民地からの独立を成し遂げた指導者だそうです。この人がいなければ今のベトナムはなかったかもしれません。

 

ホーおじさんのおかげで独立を果たしたベトナムは首都のあったサイゴンをホーチミンと名付けました。

 

詳しくは知らないけれどふと大日本帝国やフランス人、アメリカ人はベトナムの人にひどいことをしたはずなのに反日仏米の感情はないんだろうかと思いました。街中を歩いていたり話しかけられて日本人と答えても嬉しそうにホンダやカワサキについて言われたりするくらいで悪い感情は何も感じませんでした。

国民性もあるのでしょうか。。。東アジアの方々とは違いますね。


 

さて、このホーおじさん1969年に亡くなられたのですがまだこの世にいます。そうです遺体が安置されているんです。

これは社会主義、共産主義国で流行ったエンバーミングという技術で指導者の遺体を保存する技術が使われています。

ウィキペディアで見た情報なので真偽は定かではありませんが、レーニン・毛沢東・蒋介石・金日成・金正日など国の礎を築いた人々がエンバーミングで今も遺体が残っているようです。

 

そのホーおじさんが安置されているホーチミン廟というところに向かいました。

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入場料無料。パンフレットをもらいましたが雨風は次第に強くなりパンフレットが飛ばされる人が多々笑

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吹きしきる激しい横風は通路の意味を為さず足を濡らしてきます。この通路はおそらく行列ができたときの退屈しのぎのようです。ディズニーランドもこんな風にすればいいのに・・

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前の人はついにスケスケなセクシー雨合羽に身を包み始めました。

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しばし歩くと見えてきました。あれがホーチミン廟です。

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横にいるのは警備の軍人さんです。よく見えませんがいかつい警棒とライフルを持っています。

 

ホーチミン廟内は静かで、私語や撮影が禁止されております。

 

こしょこしょ話レベルの音量でも軍人さんが2百倍くらいの音量で「静かに!!!」返してきます。

 

お前が一番うるせえんだよ!!!!

とキレたくなるところですが、やめておきましょう。何しろ彼らはライフルを持っているのです。

 

さて、ホーチミン廟内部ですが、正直よくわかりません。四角い部屋をぐる~っと立ち止まることが許されることもなく進まされます。四角い部屋の中心には軍人さんが微動だにせず遺体を警護していますが、中心部まで遠すぎて本当に遺体なのかろう人形なのかわかりません。

遺体安置のためなのか驚くぐらい冷えた室内と遺体があるという現実からなんか気持ちの悪い感覚がしました。

 

これが文化の違いですね。

 

ホーチミン廟を出た僕らはホーおじさんの家にむかいます。

 

しかし、ホーチミン廟を出て15秒くらいのうちにO君の傘が風に壊されました笑

 

そこで近くの売店でO君はついにスケスケエロ雨合羽デビューを果たします。

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O君「やっぱおれ雨男かもしれないわ。思い返すと野球の試合の時晴れたことなかったし」

彼はずっと野球をしているのですがいまさら気付いたのかと思う反面、

君は雨男なんてレベルじゃないよ。台風呼んでんだよ。

と思ったけれど彼の悲しそうな背中を見ていたらそんなこと言えなかった。

 

あ、ちなみに僕は晴れ男です。え、どうでもいいですか・・・すみません。

 

つづく!

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