気さくなタクシーおじさんのマニラ講座

前回、マニラに到着した話はこちらから

いざ、タクシーに乗り込むとクーポンタクシーカウンターのところで荷物を運んでくれたやつがチップを要求してきましたが、タクシー運転手のおじさん(以下、タクおじ)が「あげる必要ないよ!」と教えてくれ発車です。これは中々好印象なスタートです。

そして恒例の「Japanese?」から会話スタートです。

僕はこの時、買ったばかりのNikonのカメラを首からぶら下げていたのですがタクおじが注意してくれました。

タクおじ「マニラは初めてだろ?ここはこの世の終わりみたいな街だ。そんなにいいカメラを首からぶら下げてたらマニラの貧乏人たちにとっては宝箱が歩いているようなもんだぞ。いいかい、観光地であっても油断してはいけないよ。この街ではそのカメラは隠していたほうがいいよ。」

K「そうなんだ。アドバイスありがとう。やっぱり治安悪いんだね…他に気をつけることはある?」

タクおじ「そうだな、見ろあれが見えるか?」

タクおじ「あれはジープニーていうバスみたいな乗り物なんだけど、犯罪者の巣窟みたいなもんだから乗ってはいけないよ!マニラっ子だってできるだけ乗らないようにしているような乗り物だしおれだって乗らない。」

K「タクおじはタクシー乗り放題じゃん」

タクおじ「hahaha そりゃそうだな!とりあえず、この街ではNo Camera,No iPhone,No Bag,No much moneyが鉄則だ!」

K「ところでタクおじは何歳なの?」

タクおじ「55だよ」

K「親父と同い年じゃん」

タクおじ「OH MY GOD ! You are my son of Manila 」(原文まま)

タクおじ「これはますます安全に気をつけてもらわないとな。ところでとんかつって日本料理だよな。あれなんであんなにうまいんだ。ヘロインでも入ってるのか?」

K「なんでだろうなあ…日本食がおいしいからじゃないかな(適当)」

タクおじ「そうだな!でもあれは高すぎるんだよなあ。フィリピンで食べたいものあるか?」

K「うーんよくわかんないんだけど、ハロハロと豚の丸焼きかなあ。何がおすすめ?」

タクおじ「豚の丸焼きはなあうまいぞぉ。でもなあ、あれは10人くらいで食べるもんだから一人じゃ食べきれないぞ。」

K「じゃあ、バロット*は?」

*孵化しかけの有精卵を茹でたやつ。見た目がエグいことで有名な食べ物

タクおじ「あれはおれも無理だ。あんなもの食えるやつはクレイジーだ。今日はこの後どうするんだ?もちろんホテルにずっといるんだろ?マニラなんてなんもないし危ないからな」

K「イントラムロス*の方を少しだけ見に行こうと思っているんだ。」

*イントラムロス・・・スペイン植民地時代にスペイン人たちが立てた居住区圏要塞。マニラ最古の地域で旧日本軍が引きこもっていたり水牢に捕虜を入れて殺したことでもよく引き合いに出される地域

タクおじ「おいおい、なんたってそんなとこ行くんだよ。あの辺はスラムが近くにあるからあぶないんだぞ。おとなしく安全でお豪華なホテルにいるべきだ。」

K「うーん。でもマニラにはそれを見に来たんだよね。1日しかいないし日が暮れないうちに行って帰ってこようと思う。」

タクおじ「じゃあ、しょうがないな。だけどなこれだけは約束してくれ、カメラや大量のお金は持って行かないようにしてくれ。そして流しのタクシーには乗るな。必ずレストランやホテルのタクシーに乗って帰りは暗くなる前に戻ってくれ。お前はこれからインドネシアに行くんだから旅は始まったばかりだろ?」

K「タクおじ…」

タクおじ「ほら、見えてきたぞ。あれがシティオブドリームスだ」

バァ〜ン

最後にタクおじと二人で写真を撮ってお別れです。

マニラで父親が増えました。ありがとうタクおじ。

つづきます





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