怒りを鎮めてアンコール・トムへ
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前回猿と戦った話はこちらから
猿と戦い折角節約して買った果物を奪われ、同行の女子に止められ尊厳もお金も体力も失って疲労感と虚脱感に見舞われた状態でタクシーの運ちゃんのもとに戻り次の遺跡、アンコール・トムにいってもらいました。
途中には動物注意ならぬ象注意の看板
ちなみにアンコール・トムとは・・・
アンコール・トムはアンコール遺跡の1つでアンコール・ワットの北に位置する城塞都市遺跡。クメール語でアンコールとは「王宮」を意味し、トムは「大きい」という意味。アンコール・トムは一辺3kmの堀と、ラテライトで作られた8mの高さの城壁で囲まれている。外部とは南大門、北大門、西大門、死者の門、勝利の門の5つの城門でつながっている。各城門は塔になっていて、東西南北の四面に観世音菩薩の彫刻が施されている。また門から堀を結ぶ橋の欄干には乳海攪拌を模したナーガになっている。またこのナーガを引っ張るアスラ(阿修羅)と神々の像がある(wikipediaより)
ということらしいです。
ユネスコに世界遺産として登録されているのはアンコールワットだけではなく、アンコール・トムなどを含んだ『アンコール寺院遺跡群』だということを今更知ります。
というわけでまずはアンコール・トムの中の微笑み像があることで有名なバイヨンというところに向かいました。
見てください。このインディー・ジョーンズ感!!
ハットをかぶってこなかったことを心の底から後悔しています。
正直アンコール・ワットよりトムの方がTHE遺跡というような感じでわくわく度が違います。
見てくださいこのBODY!!!
これが有名な四面像です。
四面どこからも仏像の不気味な神聖な微笑みを拝むことができます。
破壊された跡も多くあります。
ここアンコールワットやトムは先の悪名高いクメール・ルージュの根城であったことでも有名(?)ですが、それで破壊されたのでしょうか・・・
謎です。
中にはこんなきれいなレリーフが彫られていたり(女神像かなにかかな・・・?
木枠で崩れないように修復されていたりと風化や崩落しないように努力がなされています。
この技術協力は日本のODAなどでも行われているそうです。
やるじゃん!日本政府!!
画面中央には銃弾の跡みたいなのがいくつもあり、穴がたくさん開いています。
やはりここで戦闘があったのかもしれません。
中にはお坊さん
こんな、神聖なところでもところ構わず戦闘をおこしていることに文化の違いを感じますが、そんなことも考えていられないような状況だったということなのでしょうか。戦争は怖いなあ・・・と平凡な感想しか抱くことができない自分の感性に少しがっかりです。
そんな戦闘はいくつも起こっていたのでしょうが、11世紀ごろから全てを見ていたのはこの仏像だけだと思うと感慨深くなります。
しみじみとしたところで今回はこの辺で。