恐怖のハロウィンパーティー
|お買い物と夜の誘いの続きです
夜のパーティーのお誘いを受けた後、夜更かしに備えて一度ホテルへ戻る。
ここに21時待ち合わせね!と渡されたのはNARZというクラブ(?)の入場券の控え。
これは以前Jが行った時のものの残りで住所も書いてなければ正式な店名も書いてない・・・
A「これタクシードライバーに見せれば来てくれるから!」
と言われたものの不安しかない。
地球の歩き方を見ても載ってない。。。
やばいとこなのかな・・・
そう思いながら調べているとなんとなく場所は分かった。
しかしバンコクの他のクラブで先月演出で使われた花火が、店のセットに引火してたくさんの人が焼け死んだという記事を見つけてしまった。
怖い怖い怖い
死にたくない。
そう思いながら気づくと寝ていてちょうど20時前くらいになっていた。
約束は守ろうと思い、
やだなあ〜こわいなあ〜
とビビりながらもホテルの前でタクシーを止めてここまで行ってよ!ともらったチケットを見せる。
運ちゃん「・・・・・・・・・・OK!」
K「」(なんだ今の間は・・・まさかこいつ知らないんじゃね)
まあいっか、
K「あ、おいメーター使ってよ!」
運ちゃん「ちっ うーい」
舌打ちしてきやがったけれどこいつはまだいいやつだ。
とりあえずメーターでスクンビット通りまで順調に来たが、NARZの近くっぽいところで急に運ちゃんが近くの人にチケットを見せながら聞き込みを開始した。
おい!やっぱ知らねえじゃねえか!!!
タイのドライバーのいい加減さにもそろそろ慣れ始めて怒る気力も起きない。というか、こいつはまだいい部類の運ちゃん。
なあなあになったけれどなんとかNARZへ到着。
こんなおしゃれな装飾があって、黒服の人たちがエントランスでドアを開けてくれる。
中に入るとどうやら洋楽の生演奏・・・
装飾もすごい。
そしてエントランスで黒服のお姉さんに料金の説明を受ける
黒服お姉さん「入場料が2000バーツ,中にいる女の子は2500バーツと3000バーツの子がいるから確認してね。あと上の部屋は1000バーツよ」
K「???ちょっと待って!友達と待ち合わせしてるからちょっと座って待ってていい?」
(え、そんな高いの?てか、女の子の値段て。まさかあの二人はお客探しの風俗嬢だったの?)
若干パニックになりながら二人にLINEをしてどこにいるか聞く。
二人はもうついているとのこと。
頭に?マークがいっぱい出ながら店内を見ていると、かなりエロい格好したコンパニオンがいっぱい通る通る。
やっぱりここおかしいよなあと思っていると
黒服のお姉さん「あなた、もしかしてこの裏のクラブと勘違いしてない?今、boyに案内させるから確かめてみて」
と言われ店をでてboyについていくともう一軒クラブが!
そして外のテラスにAとJの姿が!!
泣きそう
異様なところにきてしまった恐怖と不安。騙されたんじゃないかという疑念もあったけれど、知っている顔が見えるだけでこんなにも安堵できるのかと思っていたけれどそれを言葉で説明できなかったので
K「ありがとう!二人とも愛してるよ!」
としか言えなかった
最初いたお店のことを聞くと
J,A「ああ、それ高級クラブだよ。売春婦付きの。それより中に入ろう」
カルチャーショック。
そんなにもあっさりと言うことに驚いた。
中に入るとタイ人5:白人4:他アジア人1といった感じの客層
白人はみんなコスプレしてめっちゃ騒いでる
とりあえずお酒を買おうとしたら
J,A「ウイスキーのボトルお願い」
それで出てきたのはこれ
量おかしいだろ・・・
そして僕はパスポート・WiFi・地球の歩き方と無くしたら死を意味するものを入れたバックを背負っていたんですが、
J「バックここ置いときなよ」ひょい
バーカウンター上、誰でも手を伸ばせば届くところに僕のバッグが無造作におかれた。
いやいやいや、死ぬ死ぬ死ぬ
そう思っても言えない日本人。
80%バッグに気を使って残りの20%の力でお酒を飲んだり踊ったりJとAと話をしていた。
お酒の弱い僕は普段なら濃いウイスキーをグラス2杯も飲めばかなり酔っぱらってしまうけれどこの時はどんだけ飲んでもバッグが心配で酔いませんでした。
そうこうしていると知り合いがいたみたいでJがVIP席の方に駆け寄っていきました。
VIP…ゴクリ
日本のクラブでも男は基本的に入れないVIPルーム。。。そこに入っているなんてどんな金持ちなんだろうか・・・
ただのエロオヤジでした笑
このエロオヤジ。聞くとここNARZのオーナーでした。
さすがクラブのオーナーというだけあって綺麗なモデル体型のお姉ちゃんをいっぱいはべらしていました。
タイ、すげえ。
クラブのオーナーてことはもしかしてやばい人・・・?
と内心ビビリながらもお酒の力で盛り上がっているとお姉さん方がめっちゃアプローチしてくる。
てかもうめっちゃ鷲掴みしてくる
すると
A「K、カトゥーイにモテモテだね!好きなの?」
K「この子、カトゥーイっていうの?なんかこの子タッチが激しいよ笑」
A「違うよこの子はDだよ。この子たちがカトゥーイ。えーっと、レディボーイだよ」
K「レディーボーイ? レディーボーイ。。。?? ん? ReadyBoy いや、 LadyBoy…オカマ?」
OMG
うそだああああああ。。。こんな可愛い子たちがオカマなわけ無い 。股間も見た感じもっこりしてないじゃん!
Aがハサミでちょきちょきするジェスチャー
爆笑するオカマたち
K「うそだあああああああああああ!うわああああああああああああ」
一時でも(元)男とイチャイチャして喜んでしまった自分に嫌気がさし、逃げるように別フロアへ
少し、落ち着こうと違うフロアで一人で飲んでいるとスペイン人カップルが写真を撮ってくれと頼んできた。
喜んでパチリ。
YOUは何しにタイランドへ?
と話を聞くと彼らはハネムーンでタイにきているらしく、この国はタクシー以外最高だと言っていた
その言葉に激しく感動した僕は気づいたらハグをしていた。
バンコクのタクシー運転手の悪評は万国共通国境も超える。
もう一度言おう、
バンコク共通なんだ
と話をしていると優しい可愛い女神Aが迎えに来た。
A「もどって飲もう♪」
はい、よろこんで。
このころになるともう、正直好きになっていた笑
そして3時くらいになるとJは泥酔、Aは上機嫌でずっと笑っていて、僕はそれでもバッグを気にしていた。
すると
A「そろそろ、出ない?Jも酔っぱらってるし」
K「うん、おれもそろそろホテルに帰ろうかな。お酒ありがとう楽しかったよ。もしよかったらタクシーでホテルまで付いてきてくれない?深夜に一人タクシーは怖くって。。。ホテルからJとAのタクシー代出すから」
J「〜〜〜〜!」バシッバシッ(タイ語で騒ぎながら僕の二の腕をめっちゃ叩く)
A「いいよ〜もちろん」
そう言っている時もオカマたちは僕の腰に手を回したりほっぺにめっちゃキスしてきたり抱きついてくる。
もう嫌だ!怖い!一刻も早く外に出たい!!!
軽いトラウマをかかえながら逃げるようにクラブを出てタクシーを拾って乗り込んだ。